”レッド・アイ”とはビールとトマトジュースのカクテルです。
私は自分で作ってよく飲むのですが、このレッド・アイというカクテル、アルコールが苦手な人、ビールが苦手な人、トマトジュースが苦手な人、アルコールもビールもトマトジュースも苦手な人、コロナ禍にこのような趣味丸出しの記事を書いている私のことが苦手な人、それら全ての苦手の壁を越えて手を差し伸べる 国境なき医師団 のようなカクテルであると言っても過言ではありません(過言)。
ビールとトマトジュースを1:1で合わせるだけで、ビールの苦味、トマトジュースの青臭さをそれぞれに緩和し、清涼感とコクのある絶妙なバランスが生まれます。
アルコール度数は低く(高くすることも可能)、低カロリー。リコピン、ビタミンA・C・E、GABA、食物繊維などの栄養成分も豊富です。
おすすめする理由はそれだけではありません。
レッド・アイに使用するビールはキレのある爽やかなのどごしのピルスナータイプが最適と言われますが、国産のビールはほとんどがピルスナーに属します。
アサヒスーパードライ、キリンのラガー、サッポロ黒ラベルなど、スーパーやコンビニで、レッド・アイに最適なピルスナーがいつでも手に入ります。
さらに、日本は世界的にも多種多様なトマトジュースが生産されており、有塩、無塩、さっぱり系、濃厚系、ご当地系、など選び放題。
トッピングなどに用いられるセロリやレモンも国産で新鮮で無農薬の物が手に入ります。
つまり、私達の住む日本は自分好みの美味しいレッド・アイを作るため条件が全て揃っている、レッド・アイに選ばれた国に住んでいると言っても過言ではありません(過言)。
そんなわけで今回は、これまで様々なレッド・アイのレシピを試して来た結果、私が最も美味しいと感じたレッド・アイのオリジナルレシピを2種類ご紹介したいと思います。
あくまでも個人的な趣味ですが参考にして頂ければと思ってます。
それでは始めます。
おすすめレッド・アイ スパイシー篇
レッドバード、ブラッディーメアリー、ブラッディーサム、ストローハットなど、トマトジュースを使ったカクテルはスパイシーな味わいが特徴的です。
それらのカクテルのスパイシーさの要が、モッツ社のクラマトというトマトジュースです。
トマトの他に香味野菜、ハマグリのエキスなどが配合されたトマトスープのような味わいのトマトジュースで、レッド・アイにも最適です。
・クラマトトマトジュース 100ml
・キリン一番搾り・黒生 100ml
・ライム果汁 適量
・タバスコ 一滴
キリン一番搾り・黒生はギネスのような本格的な黒ビールというよりは、黒ビールと生ビールを混ぜたハーフ アンド ハーフのような味わいです。さっぱりとしたキレとしっかりとした黒ビールのコクもあり、クラマトととても相性がいいと思います。
スパイシーさをさらに強めるためにウスターソースやブラックペッパーを入れる場合もありますが、クラマトは塩味も強いので、私はあまり入れません。
タバスコを一滴だけ落とす理由は、辛味よりも香りが目的です。全体をスパイシーにまとめる決め手となります。
様々な素材の旨味が凝縮された濃厚なレッド・アイですが、ライムの効いた飲み口はとても爽やかです。料理に合うというよりは、料理の美味しさをカクテルのさらなる旨みが被せてくるような感覚を味わって頂ければと思います。
おすすめレッド・アイ フルーティー篇
スパイシーなレッド・アイもいいですが、甘くてフルーティーなレッド・アイもおすすめです。
・サントリープレミアムモルツ 100ml
・カゴメトマトジュース 食塩無添加 70ml
・不二家ネクター こだわり白桃 30ml
・レモン果汁 適量
国産のトマトジュースといえばカゴメです。トマト本来の美味しさ凝縮したカゴメのトマトジュースは日本人好みの濃厚でフルーティさが特徴です。
そこに不二家ネクターとは邪道と言われるかもしれません。しかし、背徳感を押し切って是非一度試してみて下さい。トマトと桃の抜群の相性に驚くはずです。それを神泡プレミアムモルツが包み込み果実感をさらに際立たせます。
苦みがかなり抑えられているので、ビールが苦手な方には特におすすめです。
デザートのようなレッド・アイをお楽しみ下さい。
最後に
外出を控える事が増え、"家飲み"が主流になってしまった昨今、カクテル作りを趣味として始める方も増えているそうです。
レッド・アイはノンアルコールビールを使うことでノンアルコールカクテルとして、サイダーなどを使えばソフトドリンクとして、ご家族みんなで楽しめます。
お家BARの充実に、簡単に作れて意外と奥の深い、レッド・アイのバリエーションを加えてみてはいかがでしょうか。
ささやかな楽しみかもしれませんが、こんな時期だからこそ、ささやかな幸せの積み重ね作戦で乗り切っていきましょう。
他にもおすすめのレシピがあれば教えて下さいね。
ではまた。