ニュースで子どもがSNSを使った事件に巻き込まれる度にいろいろ考えます。
現代の私たちの生活はテクノロジーの恩恵にあふれていますが、便利さと同時に危険な側面も持ち合わせていることを忘れてはいけません。
ただ、個人的な考えですが、子どもに端末を持たせるな、セキュリティをしっかり管理しろ、親が監視しろ、という考えは根本的な解決にはならないのではないかと思います。
先日のお客様との会話ですが、子どもがスマホばかりで全然勉強しないため自室にスマホを持ち込むことを禁止したそうです。自室に行く時はリビングのテーブルにスマホを置いて行くというルールだったそうですが、数週間後、なんとなくテーブルのスマホを見るとそれはケースだけだった、という落ちです。
不謹慎かもしれませんがお子さんの知力に関心しました。しかし、いたちごっこをしている場合ではありません。
私はまず、子どもが本当の危機感を持つという事が大切だと思いました。
真っ先に思いついたの"なまはげ"です。
なまはげの洗礼を受けた子どもは、以後「…なまはげ」と、言うだけで99%言うことを聞くといいます。凄まじい効力です。
幼少期に恐怖で拘束することは人格の形成上でトラウマにしかならないという意見もあります。確かにそう思います。
ただ、なまはげの儀式は恐怖を与えて怯えさせるだけではないと聞きました。私が聞いたのは、確かになまはげがやってきて子どもを恐怖のどん底に突き落とし、なまはげはそこからさらに泣き叫ぶ子どもを麻袋に入れ攫って行こうとするのですが、子どもの親が「いい子に育てるので、どうか連れて行かないで下さい」と懇願することで、なまはげはその願いを聞き入れ子どもを置いて去っていく、というものです。
SNSに潜む危険に敏感になるためには、まず自分を大切にするという感覚が重要です。親が危険を顧みず自分をなまはげから救ってくれたことで子どもは自分にそれだけの価値があると理解します。
なまはげの洗礼は、幼少期に危機感と自己肯定感を同時に理解できる素晴らしいシステムなのではないか、と思いました。
問題はこれとSNSをどうやって結びつけるかです。
私は、子どもがSNSで知り合った見知らぬ大人に会いに行くと、なぜかそこに運営が雇ったなまはげがいて家に帰るまで追いかけてくる、といった残念なものしか思いつきませんでした。
何かいい方法を思いついた方は是非教えて頂けたらと思います。