私の世代でエレキギターを弾いた事がある人であれば、エディ・ヴァン・ヘイレンの名を知らない人はいません。ですので10月6日の訃報を聞いた時はとても驚きました。
また一人大好きなアーティストがこの世を去り、寂しさを感じています。
エディ・ヴァン・ヘイレンは、アメリカのロックバンド”ヴァン・ヘイレン”のギタリストです。
ヴァン・ヘイレンというロックバンドを知らない人でも、映画『バックトゥーザフューチャー』の劇中、マーティが宇宙人のフリをしてジョージに無理矢理聴かせたアレといえば思い当たる人もいるのではないでしょうか。
それが思い当たらない人は、NHKドラマ『あまちゃん』の劇中、アキの「その火を飛び越えて来いって意味ですよね、先輩!」のあとに大吉が熱唱するアレ、それもダメなら、マイケル・ジャクソンの…やめましょう。
とにかくヴァン・ヘイレンというロックバンドは、80年代以降の音楽シーンだけでなく、数々の映像作品にも多大なる影響を与えつつ、全世界で8000万枚以上のアルバムセールスを記録したロックの殿堂です。
中でも、エディ・ヴァン・ヘイレンが生み出したライトハンド、ピックスクラッチ、スイッチングなどの独創的な奏法は、数多くのギタリストに影響を与え、今では当たり前のように見かけるギターテクニックとして定着しています。
ヴァン・ヘイレンの曲の中で、私が最も好きな曲が『パナマ』です。
アルバム『1984』の三曲目に収録されたこの曲は、カッコいいギターリフの代名詞のようなイントロから始まり、エディ・ヴァン・ヘイレンの魅力の集大成のようなギターソロまで、聴きどころ満載の名曲です。
エディ・ヴァン・ヘイレンを偲ぶにはあまりも陽気すぎる曲かもしれませんが、ヴァン・ヘイレンというバンドの魅力を紹介するには、これ以上相応しい曲は無いと思い、あえてこの曲をおすすめします。
ちなみに、PVのギターソロの後半に聞こえるバイクのエンジン音(のようなもの)と共に登場するドライヤーですが、
(参考写真)
これはソリスというスイス製の業務用ドライヤーで、美容業界においては、業務用ドライヤーのパイオニアとして、世界中の美容師に愛用されています。
こちらも私と同じ世代の美容師であれば、知らない人はいません。
一般的なドライヤーよりも高音のモーター音が特徴的で、曲中のエンジン音も、もしかするとこのドライヤーで録音されたのかもしれません。
エレキギターをドライヤーで演奏するなんてあまり思い付かないですよね。
でも、そういった実験的な探究心と、ユーモアこそがエディ・ヴァン・ヘイレンの最大の魅力であったと私は思うのです。