サイン
もう少し歩こうか
何もないこの道を
暖かな陽は落ちて
吹く風に息もできないけれど
雲の切れ間に
時どき星屑が見えるよ
嵐の夜が過ぎ去れば
あの星座もきっと見えるから
今は何も出来なくても
微かな光を繋いで
いつか君と夢見た物語
二人で歩いた物語
広がる闇の上に
何度も描いてみる
君が教えてくれた事
二人で笑い合えた事
いつだってこの胸に溢れて
見たことや知ることで
遠くなる遥かな道のり
また今日も届かずに
すぐ側の明日も見えないけれど
君がいるだけで
心にまた火を灯せる
このまま願い事が
叶うことなく消えてゆくとしても
きっとそこに理由がある
繋いだ手を離さないで
プロメテウス、カストル、ペルセウス
夜空に見つけた神話のように
躓いて倒れても
ここからまた始めよう
君が教えてくれたから
二人で笑い合えたから
夜明けの薄明かりを目指して
雲の切間に見えてた
星屑が消えても
このまま願い事が
叶うことなく消えてゆくとしても
それはいつか標になる
途切れた星座を繋ぐ
ずっと君と見ていた物語
二人で歩いた物語
広がる闇の上に
何度も描いてみる
君が教えてくれたから
二人で笑い合えたから
幾つも夜を越えて
悲しみを乗り越えて
今、吹き荒ぶ風に向かって