店の看板の老朽化が目立っていました。
開店してから27年も経つので当然です。
いつか何とかしたいと思いながら、二の次、三の次になってしまっていましたが、先日改めて看板を見て、これはもう限界だと思い立ち、塗り直す事に決めました。
最初は自分でやってみる事も考えたのですが、店の看板は意外と大きく、しかも結構な高さがあるため、高所恐怖症の私は"無理!"と判断。
幸い近所にある看板屋さんを見つけ、そこにお願いする事になったのですが、やってきたのは多分私の父よりも高齢なお爺さん。
後から若い職人の方が来られるのかと思いきや、そのお爺さんが脚立を立て、ペンキ缶を持ち、脚立を登り始めたので、大丈夫かなとヒヤヒヤしながら見てました。
しかし、お爺さんはスイスイと慣れた手さばきで、見る見るうちに看板を塗り上げていきます。
やっぱりベテラン職人は違うなと、気付けばその技術に見惚れていました。
あっという間に看板を仕上げたお爺さんは、仕上がった看板を見上げて「まっ、だいたいこんなもでしょ」と笑顔で言ったあと、てきぱきと道具を片付け始めました。
昨今の、「仕事は若者に」という価値観を、あらためなければならないのかもしれませんね。
私は"新人類"と呼ばれた世代ですが、現代は"新老人類"の時代と言えるのではないでしょうか。
それぞれの世代間が互いにリスペクトし合い、豊かな社会になれたらと思います。
ちなみに看板の仕上がりはご覧の通りバッチリです。
値段もめちゃくちゃ安くしてもらい、また何かあった時は是非お願いしたいと思っています。
年齢をお聞きしたところ、なんと82歳!
ホームページもご自身で作ったそうです(すごすぎ!)。
これからも是非長生きして、素敵な看板で街を彩って欲しいと思います。
かんばん本舗
http://www2.ucatv.ne.jp/~jata-45.snow/