テレビを見ていると、妙に気になるCMを見つけてしまう事があります。
見つけてしまったが最後、そのCMが流れるたびに手は止まり、見続けてしまうことで人生の貴重な数十秒間を幾度となく奪われていく、といった経験はありませんか?私はあります。
少し前まで、私が気になって仕方がなかったのが"いいちこ"のCMです。
ビリーバンバンの音楽、美しい自然、スローモーションのアスリート、よくあるイメージCMのようでいて、何故か分裂した不思議な違和感を感じずにいられないこのCMには、多くの時間を奪われました。
いったい何を見せられているのか、と思いつつ目が離せないといった感覚は、このCMを見た事がある人であればわかってもらえると思います。
想像するに、いいちこの販売元である三和酒類株式会社が、何かのスポーツ事業の協賛会社で、
「弊社がスポーツ事業にも協賛しているという事実を、CM内でアピールして見てはどうだろうか」
と、いう意見を汲んでCMを作った結果、何だかよくわからないシュール(超現実的)なCMが出来てしまった、といった経緯のような気がします。
しかもそれが特定層にウケたことから、その後は意図的にやり始め、悪ノリを繰り返したのではないかと、私は睨んでいます。
現在のいいちこのCMは、ビリーバンバンではなく、Aimerの音楽を起用し、比較的普通の(悪ノリを抑えた)CMになってしまいましたが、これまでの流れを見る限り、多分これは布石で、そのうち何かやらかしてくれるのではないか、と個人的にはとても期待をしています。
そしてもう一つ。
最近どうしても気になって仕方がないのが"日清カップヌードル 旨辛豚骨"のCMです。
脱力系のアニメーション、変な歌、片言の日本語、橋本環奈の真顔。
私は、なぜこのCMをこんなにも見てしまうのか、惹きつけられてしまうのか、なぜ歌詞を覚えようとしているのか、歌えるようになりたいのか、誰に聞かせるのか…といったことを考えている自分に気付いた時、このCMの持つ魅力を超えた中毒性に恐怖を覚えました。
特に「豚骨文字漢字♪」の部分。
豚骨の文字が漢字だから何?という、ごく当たり前の疑問が消し飛んでしまうほどの語呂の気持ちよさ。
私は今後、豚骨という文字を見るたびに「豚骨文字漢字♪」というメロディーの刷り込みが脳内に行き交うのかと思うと今から憂鬱です。HEY!