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美容室がなくなる日

 

  私は美容師なので、出来ればこの仕事を続けていきたいと思っていますが、残念ながら将来的に美容室は無くなる、もしくは激減するのではないかと思っています。

   

   理由は2つです。

・人が外出しなくなることで社会が変わる

・カメラアプリの普及

 

 

   人が外出しなくなることで社会が変わる

  

 新型コロナウィルスの影響により、これからの社会がどのように変化していくのかは、個人的にとても興味があります。悲観的に考えることも、楽観的に考えることもできますが、現実的に考えて社会の仕組みが大きく変化することは間違いないでしょう。

 

   そこで考えたのですが、外出をしないでも生活ができるようになったとして、人はどの程度まで"ファッション""身だしなみ"に気を遣うでしょうか。

  実際に人と出会う頻度が少なくなれば、お洒落をするという行為の費用対効果は激減するため、お洒落をする人は確実に減ると考えます。

   お洒落をする人が少なくなれば美容室の数は減ります。

 

 

カメラアプリの普及

 

   とはいえ、人間社会において、対人のコミュニケーションが突如として無くなることはないでしょう。 対人でのコミュニケーションが減るとなれば、オンラインによるコミュニケーションが主流になることは間違いありません。

 

   病院のオンライン診察を除いた、大半のオンラインコミュニケーションにおいて、カメラアプリのニーズは増えると思います。

  SNOW』というアプリがありますが、あれに似た、さらに多機能のアプリがこれから増えるのではないでしょうか。

 

   外出が減り、実際のお洒落をする機会は減っても、お洒落をしたいという欲求は消えません。

   ゲーム内アバターの着せ替えのように、オンラインコミュニケーション上でのファッションは普及すると思います。

   "身だしなみ"という言葉がカメラアプリを使用するという意味になってしまう時代が来るかもしれません。

 

   オンラインコミュニケーションを想定したスタイリストとしての仕事は美容師が適任かもと思いましたが、残念ながらここは進化したAIの出番かもしれません。

美容師の出番はここでもありません。

 

 

美容室は無くてもいいのか

   

 美容室が無くなってしまったら、美容師はどこへ行けばいいのでしょうか。

   私は美容師ですが、その点はあまり悲観的ではありません。

 

  恐竜は絶滅したといわれていますが、実は恐竜が進化した生物が鳥類だという説があります。

   環境に適応するために、小型化し、羽毛を身に付け、環境も生態も変えながら、現代に恐竜が生き残っているとするなら、美容師もそうするべきだと思います。

 

   現存する制度や資格は変わるかもしれませんが、髪結いと言う仕事が美容師と呼ばれるようになったように、今はまだ呼び名の無いクリエイターとしての職業が必ず生まれるでしょう。

    美容室や美容師という名前は無くなっても、デザインすることで人を喜ばせたいと思う人間が消えることは無いと思います。

 

   そのためにも、これからの美容師は、美容室や美容師という型にこだわらず、本来の目的であるデザインをして人を喜ばせる、という原点に目を向けるべきなのではないかと考えます。

 

まとめ

  

 新型コロナウィルスの問題を考えながら、想像を少し飛躍させて考えてみました。

  少し飛躍させすぎた感もありますが、今回の騒動を踏まえ、今さえ良ければいいという考え方は、もはや通用しない局面にあると思っています。

  正直、これからどんな世の中になるのかは、全く予想がつきません。

  予想がつかないからこそ、いろいろな事を考え、見えない未来に繋げるイメージを持ちながら、毎日の仕事を続けていきたいと思います。

  

 

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