自閉症の息子はばんそうこうが好きです。
「ばんそうこう貼ろうか」というと笑顔になります。ばんそうこうを貼ったあとも、しばらくはばんそうこうを見ながら笑っています。
息子は体調不良があってもうまく伝えることができません。なので、毎朝体温を測り、怪我をしてないかをチェックします。そして、腫れや靴ずれ、出血したあとなどを見つけると手当てをしています。
時間が経ってから気づくことが多いので、きっと痛みに耐えていたんだろうな、と想像します。
これも想像ですが、息子がばんそうこうを好きな理由は、なかなか届かない自分の気持ちが届いた証拠だから、と考えているのかもしれません。ずっと我慢している痛みに気付いてもらえたことで安心しているのかもしれません。
単純にバンソーコーという言葉の響きが面白いだけかもしれませんが…。