息子は12年間通った学校を本日(※2020年3月10日)卒業しました。
新型コロナウィルスの感染拡大に配慮したシンプルな卒業式でしたが、とても良い卒業式でした。
私は人前で泣いたりすることは苦手なので、卒業式が中止かもしれないと聞いた時は内心ホッとしていたのですが、略式的に行う事が決まって少し複雑な気持ちでした。
息子が通ってきた特別支援学校は、私の実家のすぐそばにあり、私は特別支援学校に通っている生徒達を、幼少の頃からずっと見てきました。
まさか自分の息子が通うことになるとは思ってもみませんでしたが、振り返ってみると、外から見る学校と、中から見る学校はずいぶんと違うものだったと感じます。
知的障害というものに対して何の知識も持っていなかった自分が、外から見ていた学校は、閉鎖的で、諦めと悲しみを閉じ込めたような場所のようなイメージでした。
実際の学校内の生活は、素晴らしい先生達と楽しいお友達に囲まれた、とてもあたたかい場所だったと今は言えます。
12年前の不安でいっぱいだった入学式の息子と私に、今日の卒業式の幸せな気分を伝えられたらと思いますが、残念ながらそれは無理なので、代わりに、もしも不安でいっぱいだった私達のような親子がいたら、特別支援学校での12年間はとても良いものだったと伝えていきたいと思います。
最後に、今までお世話になった皆様に、この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
ちなみに、全員マスク着用の卒業式は泣いてもバレないのでおススメです!