我が家の朝食は3パターンあります。
1・うどん
2・シリアル
3・トースト
この3パターンのローテーションをもう10年以上続けています。和の朝食が無いのは、自閉症の息子にとって和食の朝ごはんは食べるのに時間がかかってしまうためです。
そのかわり納豆や焼き鮭、海苔などは夕飯で食べる事が多いです。
1・うどん
自閉症の息子は麺類が好きで食べ方も上手です。
冷凍のうどんを使います。最近の冷凍うどんは、どのメーカーも安定の美味しさです。
寒い時期は、きつねうどん、鍋焼きうどん。前日にカレーや、けんちん汁、豚汁を作った時は出汁とネギを加えてそこにうどんを加えます。
暑い時期は、冷製うどんも作りますが、最近は茹でたうどんに絡めるだけの、うどん調味料のバリエーションが豊富なので、それを使うことも多いです。簡単でおいしく、おすすめです。
2・シリアル
私が子どもの頃は、シリアルといえばケロッグのコーンフレークくらいしかありませんでしたが、最近は日本でもシリアルの種類は豊富で、新商品も次々と発売されています。
息子は牛乳が苦手で、学校給食でも苦労しました。しかし、なぜかシリアルにかけると牛乳も飲むことができたので、それ以来数日に一度シリアル朝食を導入しています。
シリアル朝食の最大のメリットは手間がかからないところです。最も手軽で栄養のバランスも良い朝食なので、時間のない時や寝坊をした時は特に助かっています。
3・トースト
トーストの時は、ベーコンかウインナー、目玉焼きかオムレツ、そこに野菜サラダとスープを付けます。
食パンは8枚切り、ジャムやバターなどのスプレッドは色々なものを、スープは粉末のものが多いです。
息子は必ず、タマゴ、肉、野菜、トースト、スープの順番で食べていきます。
大人気の"成城石井あまおういちごバター"は息子も気に入ったようでした。
いちごバターという名前を聞いて、トーストにバターとイチゴジャムを塗ったような味を想像しましたが、実際に食べてみると、とてもまろやかなイチゴジャムという感じでした。最近の成城石井の商品は美味しい物が多いですね。
逆に息子が苦手なスプレッドは、シナモンが入っているものです。たまにリンゴジャムにアクセントとして入っている事があります。あれがあまり好きではないようです。
多分、むかし生八ツ橋を口に入れた時のショックが大きかったと予想しています。
朝食の時間は息子にとっても、私にとっても重要なルーティンです。
私は息子が朝食を食べている様子を見ながら、その日の息子のコンディションを判断します。
コンディションが優れない時は、その日の予定を変更したり、不安を取り除くために今日のスケジュールの予告や、くすぐったり一緒に飛び跳ねたりして気分転換を図ります。
今日の朝食が美味しいか、初めての味や珍しいジャムを気に入るかどうかは表情を見ます。
笑顔になればOK。表情が曇り咀嚼が止まったらNGです。
笑顔になった食事は定期的に食卓に出し、苦手なものはしばらく出さず、忘れたころに再びチャレンジしてみます。
成長と共に味覚も変化するようです。以前は無理だったものも、いつの間にかすんなり受け入れられるようになっていることもあるからです(梅干しがそうでした)。
少し過保護に見えるかもしれませんが、息子には自閉症に特有のこだわりでもある、 "苦手な食べ物も必ず全部を食べきろうとするこだわり"があります。
平らげることが自分の役目だと思ってしまうので、自分の意志で残すという事が出来ません。
涙を流しながら全てを飲み込もうとする息子に、食事は嬉しいもの、楽しいもの、だと理解させるためには、試行錯誤を繰り返す必要がありました。
うまく話すことのできない息子が、本当は何を食べたいと思っているのかを知ることは困難です。
それでも、毎日息子の様子を見ながらいろいろな物を食べさせているうちに、少しずつ息子の好きなものを掴めてきたような気がします。
今のところ、この3パターンの朝食はその集大成ともいえるかもしれません。
以上、我が家の朝ごはんについて記事を書いてみました。
ちなみに、私は滅多に朝食を食べないので、ほとんど作るだけです。コーヒーかヤクルトを飲みながら作ってます。