高所恐怖症の真性患者は、全高1メートルの高さの脚立でも身体が竦み、動けなくなってしまうのだそうです。私はそこまでではないですが、高い所は苦手です。
先日テレビで、渋谷スカイの屋上の映像を見ましたが、一生近づくまいと心に誓いました。
幼少のころは、高い所はむしろ好んで登った記憶があるのですが、ある日をきっかけに高所に恐怖を感じるようになりました。
それは、家族でディズニーランドに行った時のことです。
その日は、近くのホテルを取って時間を気にせず丸一日ゆっくり楽しむ予定でした。
現地に着き、ホテルにチェックインして、荷物を置き、ディズニーランドに行く準備をしている時に事件は起こりました。
息子(長男)がバルコニーの柵から身を乗り出して下を覗き込んでいたのです。
落ちたら大変だ!と思い、急いで息子を回収した瞬間から、もうずっと現在に至るまで高所恐怖症です。
数時間前になってしまった高所恐怖症の影響で、ディズニーランドは地獄のようでした。
前回は全く何も感じなかったダンボが、笑いながら空を飛び回る悪魔に見えます。
私は息子と行列に並びながら「あれに乗るのか…」と、戦慄していました。
最近は、高いビルの中にいても、高さを意識から切り離す訓練をしてきたので大丈夫ですが、屋上や、高層階で外壁が床までガラス、のような部屋は未だに無理です。