最新巻を楽しみにしているのに、いつまでたっても出る気配のない漫画はたくさんありますが、この『よつばと!』という作品もその一つです。
この漫画はめちゃくちゃ面白いです。しかし、「どんな漫画?」と聞かれると、とても説明が難しい作品でもあります。
月刊コミック電撃大王公式サイトによるとストーリーはこうあります。
"ちょっと変わった5歳の女の子「よつば」と、とーちゃんと、まわりの人たちとの何気ない日常を描いたお話。だいたい1日1話のペースで物語はゆっくりと進行中。"
たしかにそうなのですが、さらにこの漫画の面白さはどこから来るのかを考察してみます。
まず、頭に浮かんだ『よつばと!』の面白さを箇条書きにしてみました。
- 登場人物の実存感(現実世界に本当にいそう感)が強い
- ユーモアのセンスが凄い
- 心理描写が緻密
- 絵が精巧
など、でしょうか。
この作品の魅力は、自由奔放な主人公よつばの予想を越えた行動と、それに振り回されるまわりの人たちの日常であることは間違いありません。
ですが、作品の面白さの理由を突き詰めて考えてみると、よつば自身の魅力というよりは、よつばを見守る"まわりの人たち"の愛情が作品の面白さの核のように思えてしまうのです。
よつばの巻き起こす様々なハプニングに対し、それを受け止める"まわりの人たち"の対応の一つ一つに、ユーモアと優しさを感じるからこそ、読者は安心して『よつばと!』の世界に入り込める、それがこの作品の面白さの理由なのではないか、と思いました。
『よつばと!』の面白さまとめ
・登場人物の実存感(現実世界に本当にいそ う感)が強い
・ユーモアのセンスが凄い
・心理描写が緻密
・絵が精巧
・優しさと愛情に溢れている(new)
なかなか最新巻は出ませんが、全く読んだことのない人は14巻もあるのでたっぷり楽しめることでしょう。
楽しんだあとは、一緒に最新巻をわくわくしながら待ちたいですね。
あずまきよひこ『よつばと!14』(2018,4,28)電撃コミックス