息子が小学生の頃、学校から渡される歯科検診の結果が出るたびに歯科医院に行きました。
自閉症の息子にとって、歯の治療は恐怖だったと思います。
当時、私は泣き叫ぶ息子を診察台に押さえつけながら、目をつぶって治療が早く終わることだけを考えていました。
虫歯にさえならなければ、息子も私もこんな思いをする事はありません。
最終的に私が選んだ方法は、息子の歯を私が磨き続けるということです。
本来なら子どもが自分で歯磨きが出来るように促していくのが療育だと思います。
しかし、息子が出来る歯磨きだけではどうしても不十分です。
いろいろな意見があるとは思いますが、私はとにかく虫歯にしないということを最優先にすることにしました。
以前は暴れてしまって磨くのも一苦労でしたが、最近は磨き終わるまで動かずに待つことが出来ます。
身体的な成長と、ルーティンが定着したことで不安感が軽減したのだと思います。
おかげでしっかりと磨けるようになりました。
先日(※2020年1月頃)、息子の学校生活最後の歯科健診の結果が出ました。
虫歯は一本もありませんでした。
とりあえず一安心です。