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濡らさずに、まずドライでカットしたほうがいい理由

 

 私はお客様のカットをする時に、ほとんど場合、髪を濡らさずにそのまま切り始めます。

 

  何故なら、来店時の何もしていないお客様の自然な状態の髪から見えてくる情報こそが、ヘアスタイルを作っていく上で重要と考えるからです。

 

   濡らす前の自然な状態の髪から見えてくる情報とは、毛髪のコンディション、髪の生え方、流れ、毛質、好みの傾向、生活習慣、などが挙げられます。

   それらをよく見て、カウンセリングをし、自然な状態、もしくはそのようになった髪の状態をよく観察しながらカットするという方法が、お客様が日常的に再現しやすいヘアスタイルにつながると思ったことが、このカットを始めた理由です。

施術の流れは以下の通りです。

 

・カウンセリング

・まずドライでカット

・一度シャワーで流してリセット

・ドライイング

・チェックカット

・最終スタイリング

※   チェックカットとは仕上げの微調整のカットを指します。

 

   本来毛髪は濡らしてから切った方が切りやすく、ハサミにも負担は少ないのですが、人間の毛髪の生え方や、流れの複雑さに対応するには、この方法が現状ベストであると考えています。

   ドライでもよく鋭く切れるハサミが必須です。

 

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