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ノンフライ麺クロニクル

  

 私はカップ麺が好きでよく食べます。

   好きなカップ麺のタイプはノンフライ麺です。

   一般的な油揚げ麺とは違って、透明感のあるコシの強い麺で、一般的なカップ麺に比べて、12分待つ時間が長いところが特徴です。

    ゴムゴムした  "ゴムのような麺"と言うとピンとくる方もいるかもしれません。

 

ノンフライ麺との出会い

  

 ノンフライ麺の歴史は意外と古く、1953年に発売された「都一   中華そば」という袋麺が国内で一番最初のノンフライ麺だそうです。

   日清のチキンラーメンよりも古いというところが驚きです。

   国内で最初に登場したノンフライ麺のカップ麺は「カネボウフーズ  タンメン(1976)」。そのあとに「明星  めん吉 どんぶりくん(1977)」が続きます。

   この頃の私のお気に入りは、どんぶりくんの姉妹品「明星 どんぶりくん  コーンラーメン」でした。

  少しバター風味のあるあっさり塩味で、何度も食べた思い出があります。

  私がノンフライ麺の美味しさに目覚めたのがこの頃になります。

 

カネボウフーズの躍進

 

 1980年以降、カップ麺業界は熟成期を迎え、様々なジャンルのカップ麺が登場します。

   その中で、ノンフライ麺のカップ麺においては、とろみをつけたスープで本格的な中華拉麺をコンセプトとした「カネボウフーズ  広東拉麺(1980)」を筆頭に、カネボウフーズの大躍進が始まります。

   広東麺シリーズは勿論、激辛ブームの中心的存在となった「カネボウフーズ  KARAMENTE(1985)」。

  ラーメンに留まらず、今となっては幻のノンフライ麺のうどん・そば「カネボウフーズ  なったり庵(198)」。

   そして、満を持してノンフライ麺の最終形態と言われた商品が発売されます。

   「カネボウフーズ  ホームラン軒(1986)

   ホームラン軒の登場により、ノンフライ麺は一旦はここに極まれりといった状態になりました。

   味噌味の絶妙な乾燥もやし、醤油味の粉末鶏がらスープと液体醤油ダレの絶妙なバランス、ノンフライ麺に対して完璧にマッチした素晴らしいカップ麺でした。

 

カネボウフーズの衰退と、あらたなる希望

  

 栄華を誇ったホームラン軒ですが、残念な事に、製造元のカネボウフーズは業績不振によりカップ麺業界から撤退をしてしまいます。

   カネボウフーズは、人気商品ホームラン軒の製造権を他社に譲りますが、現在店頭に並ぶホームラン軒は、当初のものとは全く違い、スープも麺もカネボウフーズ時代のホーンラン軒とは全く違うものとなってしまいました。

   ホームラン軒ファンとしては、とても残念な気持ちです。

   ホームラン軒は無くなってしまいましたが、現在のノンフライ麺業界は、各社がそれぞれのコンセプトを持ち、更なる進化を続けています。

   そんな現在のノンフライ麺業界において、目覚ましい活躍を見せているのは、2001年からスタートした、"ニュータッチ凄麺シリーズ"ではないでしょうか。

   ニュータッチと聞くと、私は油揚げ麺のイメージが強かったのですが、凄麺シリーズは各地のご当地ラーメンをモチーフに、圧倒的なバリエーションでノンフライ麺の世界を広げつつあります。

   ノンフライ麺の新たなる希望と言っても過言ではないでしょう。

   これからのノンフライ麺を新たなステージに導いてくれると期待しています。

 

まとめ

 

 以上、ノンフライ麺についてまとめてみました。

  カップ麺は食べるけれど、あまりノンフライ麺を意識していなかった、という方もいらっしゃるとは思いますが、これをきっかけノンフライ麺というものを改めて見直してみてはいかがでしょうか。

   どこにでも売ってますので気軽にゴムゴムできますよ。

   

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