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【自閉症】安眠できる環境の作り方

  

 

 自閉症児の場合、情緒が不安定になってしまうことで、規則的で安定した睡眠がとれないことがあります。

   安定した睡眠がとれないままでいると、子どもだけでなく家族全体にストレスは波及します。

   今回は、息子の睡眠障害に対して、具体的にどのような対応を行なったかについて書きたいと思います。

 

 

自閉症の睡眠障害とは

  

 自閉症の症状にフラッシュバックというものがあります。

 何かをきっかけに過去の記憶を思い起こしてしまったことによって、情緒が不安定になりパニックを起こしてしまうことを指します。

 

   日中でもフラッシュバックによる情緒の乱れは対応が大変ですが、就寝前、就寝中のタイミングでフラッシュバックが恒常化してしまうと、安定した睡眠が困難になり睡眠障害(不眠症)が起きてしまう場合があります。

  息子の睡眠障害はこのパターンでした。

 

    息子の場合は奇声をあげたり、お茶を飲む、トイレに行く、明日の予定の確認、などを繰り返し要求し続けることから始まります。

   私は、その度に息子のところへ行き、言葉でなだめ、気持ちを切り替えるために水を飲ませたり、トイレに連れて行ったりを繰り返します。

    うまくいかない時は一晩に10回以上、息子の呼び出しに付き合う事もありました。

   そのまま落ち着いて眠る場合もありますが、パニックのように大きく情緒が乱れてしまうと、何をしても拉致があかないまま、夜明けを迎えた事もあります。

 

 

 

規則正しい睡眠のために行なった事

  

 息子の安定した睡眠と、家族の安定した睡眠のために行なった事は3つあります。

・薬物療法

・ウォーキング

・抱き枕

 

 

薬物療法

  

 薬物療法に関しては以前書いた記事(自閉症と薬物療法)でも触れていますが、まず最初に行うべきだと思います。

    障害の様子によって個人差はありますが、規則正しい投薬は情緒の乱れには確実に効果があります。

 

 

 ウォーキング

  

 自閉症児の場合、自分の意思でストレスや体力を発散することはなかなか難しい事です。

 

   意識して運動をさせることで、ストレスとエネルギーを発散し、良い睡眠に繋げられれば理想的です。

   息子の場合は毎日のウォーキングを取り入れた事は情緒の安定にも効果的でした。

   学童保育や放課後デイサービスでもウォーキングは積極的に取り入れてもらい、私も時間が取れる時は、朝か夜に約一時間、息子と一緒にウォーキングを心がけました。

 

 

抱き枕

  

 試行錯誤をしていた時に、"抱き枕"というものを見つけました。

   試しに与えてみると、息子はとても気に入ったらしく、毎晩抱き枕と一緒に眠るようになりました。

 

   以前に比べ確実に睡眠は安定したと思います。

   息子は、キャラクターよりも、触感の方を重視しているようです。

 

   気に入っているのは"りぶはぁと"のシリーズです。

  いろいろなバリエーションがある動物の抱き枕で、他にはない独自の感触が特徴的です。

  サイズはLサイズがいいようです。XLを買った事もあるのですが、抱き枕としては巨大すぎました。

 

   子どもが小さい時はいいですが、あまり大きくなっても抱き枕と眠るという行為は、幼児性を感じ違和感を感じてしまう方もいるかもしれません。

   しかし、実は「抱き枕」には、横向き寝で生じる肩や腰の負担を軽減し、寝姿勢を安定させる効果があるのだそうです。

  抱きつくことで腕や脚を含む身体全体を正常な位置に保つことができ、寝姿勢が安定すると、身体はよりリラックスした状態になるといいます。

 

 

まとめ

  

 自閉症の療育の中で、安定した睡眠はとても重要です。

   睡眠障害の改善のためには様々な方法がありあると思いますが、今回ご紹介した3つ

 

・薬物療法

・ウォーキング

・抱き枕

 

   は、息子にとても効果的であったと思います。

   全ての人に合うとは限りませんが、自閉症の睡眠障害解消の一案として、試してみてはいかがでしょうか。

  

 

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