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映画『ラ・ラ・ランド』冒頭2分で気に入り、ラスト10分で放心状態になった映画

 

 ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』を観たことがない人に、観るべきか否かを問われたら、絶対観た方がいいと答えます。

    映画好きとしては、この作品を沢山の人に観て欲しいです。

 

 ミュージカル映画が苦手な人でも、この作品を観た事をきっかけに、ミュージカル映画に対するイメージも変わり、観たい映画のジャンルも広がるのではないかと思えるからです。

  今回、書くことは2つです。

 

・映画を気に入るまでたったの2

・とどめのラスト10

 

『ラ・ラ・ランド』を観た人も、観ていない人にもこの作品の面白さが伝えられればと思います。

まずはあらすじから。

 

あらすじ

 

   夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。

  ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。

   しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……

  

映画を気に入るまでたったの2

 

  映画『ラ・ラ・ランド』が気に入る瞬間まで測ってみると2でした。

   私は、ミュージカルというジャンルが特別好きという訳でもありません。

 

   しかし、映画『ラ・ラ・ランド』においては開始2分、オープニング曲である『Another Day Of The Sun』が流れ「この曲いいな」と思った瞬間には、もうこの映画が好きになっていました。

   苦手なタイプのミュージカル映画なのでは、という不安はたったの2分で払拭されました。

 

   そこから始まる、渋滞の高速道路を舞台に始まる怒涛のミュージカルシーン。

    音楽だけでなく、演出、色彩、アイデア、全てに圧倒された後に『ラ・ラ・ランド』というタイトルが画面いっぱいに表示されるまでのオープニング。

   このオープニングのミュージカルシーンだけで、この映画を観に来てよかったという気持ちになりました。

 

とどめのラスト10

 

 本編が始まり、物語は進みます。

  冬、春、夏、秋と季節を追いながら進む典型的なラブストーリーですが、挿入されるミュージカルシーンの曲の良さ、趣向を凝らした様々な演出に全く飽きる事はありません。

 

  そして、とどめのラスト10分。

(注意):以下、映画の結末に触れます。

 

 

 

 

 

 

  互いの夢のために、二人は別々の道を選び、五年の月日が流れます。

   奇跡的な偶然によって再会した2人は、互いに見つめ合い、言葉を交わすこともなく、それぞれの心に、もしもの人生を思い浮かべます。

 

  スクリーンに映し出される二人の心象風景は、劇中で最も美しいミュージカルシーンとして描かれ、その映像が美しければ美しいほど、その叶うことのなかった人生の切なさが際立ちます。

   きっと、そのラスト10分間のシーンの中で、劇中の二人と同じように、自分自身の人生や、過去の恋愛を重ね、叶うことのなかった自身の未来に思いを馳せる人もいるのではないでしょうか。

 

   私はそんな気持ちになりました。

   そして、映画が終わった直後、あまりの感動に軽く放心状態になったことを覚えています。

   それくらいこの作品には感動させられました。

 

 

まとめ

 

   まとめますと、映画『ラ・ラ・ランド』は、まず開始2分で音楽の力によって心を鷲掴みにされます。

  

   一年間のラブストーリーを堪能した後、とどめのラスト10分間で、参りましたと降伏せざるを得ないくらい感動し、お礼としてサントラを買わせていただきたいと思ってしまうほどの作品です。

    なかなか外出も難しいご時世ですが、この機会に第89回アカデミー賞史上最多の14ノミネートの『ラ・ラ・ランド』をご覧になってみてはいかがでしょうか。

  映画のサウンドトラックもとてもいいので合わせておススメします。

監督:デミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』2016

 

 

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