かまぼこと聞くと、最近では『鬼滅の刃』のかまぼこ隊を思い浮かべる人も多いと思いますが、先日、お客様との会話の中で、"かまぼこ"をどのくらいの頻度で買うかと言う話しになりました。
そこから竹輪はどのくらいの頻度で買うかの話しになり、おでんにさつま揚げは必要か、竹輪麩には馴染みがない、ナルトを買うタイミングは?、と練り物談義に花を咲かせましたが、そういえばかまぼこの事とかあまり考えたことが無かったな、と思い少し調べてみました。
かまぼこと竹輪の歴史
まず驚いたのは、かまぼことは、もともと竹輪で、竹輪とはもともとかまぼこだったというややこしい事実です。
理由を説明します。
蒲鉾(かまぼこ)が歴史に登場してのは、平安時代といわれます。
魚のすり身に卵白や塩をまぜ、竹の棒に筒状に巻いて作った料理が、蒲(がま)の穂に似ていたこと、鉾(剣)の形に似ていた事から、蒲穂子、蒲鉾と呼ばれるようになったといいます。
後に、板の上で成形した蒲鉾が登場し、区別をするためにそれまでの竹の棒に巻いた蒲鉾を"竹輪蒲鉾(ちくわかまぼこ)"と呼び、板のついた蒲鉾を"板蒲鉾(いたかまぼこ)"と呼び分けていました。
しかし、元祖蒲鉾である竹輪蒲鉾(ちくわかまぼこ)の呼び名から蒲鉾(かまぼこ)が取れ、板蒲鉾(いたかまぼこ)の呼び名から板(いた)が取れてしまったため、
それまで竹輪蒲鉾(かまぼこ)だったものが竹輪(ちくわ)になり、もともと竹輪蒲鉾の形状を変えただけの板蒲鉾が蒲鉾(かまぼこ)という呼び名になってしまったということです。
ややこしいですが伝わりましたでしょうか。
要するにかまぼこも竹輪も、元は同じものということになります。
我が家のかまぼこと竹輪の出番
・蒲鉾(かまぼこ)
切ったかまぼこを、わさびと食べる板わさが有名ですが、我が家でのかまぼこの出番は、鍋焼きうどんと、八宝菜が多いです。
色どりとしても使っていいるので、紅白のかまぼこの赤い方"紅かまぼこ"を買います。
あまり大量に使うことはないので、残りは冷凍しておきます。冷凍保存出来ることは意外と知られていないような気がします。
・竹輪
磯辺揚げが最もポピュラーなイメージですが、我が家でよくやるのは細かく刻んで、チャーハンの具材にする事です。
チャーハンの邪魔をせず、風味が増します。
あとは定番のキュウリを入れてお弁当の隙間を埋めたり、そのまま食べたりしています。
最高級の竹輪とかまぼこ
ところで、竹輪もかまぼこも最高級となるとどんな感じなのかを調べてみました。
竹輪・[丸石沼商店]最高級焼きちくわ20本 4910円
上質な『スケトウダラ』のすり身を石臼で練り上げ、ボタン焼きという伝統の手法で焼き上げた最高級の焼きちくわ。
蒲鉾・[鈴廣かまぼこ]超特選蒲鉾 古今 1本 3888円
かまぼこの本場小田原の老舗、第68回全国蒲鉾品評会農林水産大臣賞受賞。テレビ番組「マツコの知らない世界」でも取り上げられ大絶賛された品。
一本246円の竹輪も相当高価ですが、一本3888円のかまぼことは一体どんなものなのか、是非一度試してみたいと思います!
まとめ
以上、お客様との会話からなんとなく興味を持ち調べてみました。
かまぼこと竹輪のややこしいルーツと、最高級品かまぼこの値段には驚きましたが、またなにか気にる事を見つけたら記事にしてみたいと思います。