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宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』を読んで、自閉症の息子を持つ私が考えた事
2024年本屋大賞受賞をはじめ、数々の文学賞現時点で15冠!、発行部数50万部超え!という大ヒット作品『成瀬は天下を取りに行く』をとても楽しく読みました。 各メディアに取り上げられ、話題に上ることも増えた本作ですが、書評などを見ると意外にも賛否が分かれていて、誰もが私のように楽しく読んだ訳では無いのだなと感じています。 書評というものは個人の感想ですから、様々な意見があって当然ですし、どのように読むのも自由です。しかし、様々な書評を読みながら、私なりに賛否の分かれるポイントのようなものがある ...
フラン・クランツ監督『対峙』を観て、自閉症の息子を持つ私が考えた事
先日、Amazonプライム・ビデオのおすすめの欄に『対峙』という作品が表示されていました。無骨なタイトルが何となく気になって観始めてみると、冒頭のタイトルに驚き二度見しました。なんと原題が『MASS(マス)』なのです! 全くノーマークの作品でしたが、私はただならぬご縁を感じ、そこから本腰を入れて作品に集中する事にしたことは言うまでもありません。 作中人物 リチャード・犯人の父親 リンダ ・犯人の母親 ヘイデン ・犯人 ジェイ ・被害者の父親 ゲイル ・被害者の母親 エヴァ ...